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10歳が書いた同意書は無効である

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小学四年生の子が亡くなった事件で、
教育委員会が
父親(傷害容疑で逮捕)に対し、
子が書いたアンケートのコピーを
渡していた問題について。

子が書いたアンケートには、
父から暴力を受けている旨の
記載があった。

報道によると、
父親がアンケートの閲覧を求めた際、
教育委員会はいったん拒否。
その後、
父親が、
子の同意書(個人情報の開示に同意する書面)を持参し、
教育委員会は
子が書いたアンケートのコピーを渡した、とされる
(教育委員会は父親の威圧的な態度に恐怖を感じたと説明)。

私は
小学校四年生の10歳の子が書いた
「同意書」は、法的に無効であると考える
(子が書いた同意書を父が持ってきても
アンケート結果を開示すべきでない)。

法的には、
未成年者には「行為能力」が欠ける、
と考えます。

行為能力というのは、
法的な取引の意味を理解したりする能力です。

例えば、未成年者が単独で
土地を売買したりする事は
できません(民法5条)。

今回は契約でなく、
個人情報を開示する旨の同意書ですが、
法的な判断を要する問題という意味では、
契約に準じて考えるべき事件だと思います。

今回の事件では
10歳の子がアンケートを父親に開示する旨の
同意書を書いています。

しかし、
10歳の子に、
法的な事を判断させるのは酷な話です。
10歳の子に法的な判断はできないので、
たとえ
同意書を書いたとしても
無効と考えるべきです。

子は、
父から暴力を受けていると回答しているのだから、
同意書を書く時に、
父から強迫されたかも知れません。

もし
強迫されて書いた同意書なら、
法的には取り消されるべきです(民法96条)。

父親が威圧的な態度を取ったと
教育委員会は主張しています。

その場合は
警察を呼ぶ等の対応をとらないと、
今回の事件は
「役所は脅せば個人情報を出してくれる」
という悪しき前例になってしまいます。
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