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成年後見と選挙権

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毎日新聞HPより 成年後見「選挙権認めて」

成年後見制度と介護保険制度は、車の両輪といわれます。
成年後見制度の理念は、主に次の四つです。

①自己決定(自律)の尊重
②身上配慮義務
③残存能力の活用
④ノーマライゼーション
ノーマライゼーションは、
判断能力の低下した方が、家庭や地域の中で、
普通に生活できるような社会をつくること、という意味です。

一番上にリンクした記事に関して、
成年被後見人は選挙権及び被選挙権を有しません
(公職選挙法11条1項1号)。

私見では、成年被後見人に選挙権を認めても良いと思います。

まず第一に、成年被後見人が政治に参加できない事は、
成年後見の理念のうち、特に
①自己決定の尊重と④ノーマライゼーションに
矛盾するのではないか。

また、上記毎日新聞の記事によれば、選挙権を認めないのは、
成年被後見人の「③残存能力の活用」をする機会も奪っていると
言えるのではないか。

第二に、憲法15条3項は、
「公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。」
と定めています。
選挙違反者について、選挙の公正確保の観点から選挙権を認めない、
というのは正当化できると思います。
しかし、憲法は「成年者による普通選挙」としているだけで、
成年者の中で、成年被後見人かどうかを区別していません。
したがって、成年被後見人に選挙権を認めても、
憲法上の問題はないと思います。

第三に、憲法44条は
「両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律でこれを定める。
但し、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によって
差別してはならない。」と定めています。
成年被後見人に選挙権を認めないのは、
この中の「社会的身分」による差別になるのではないか。
「社会的身分」の定義いかんにもよるとは思いますが。

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